2006年9月14日木曜日

「ほぼ日手帳」にたどり着くまでの軌跡(ちょっとオーバー?)

先日購入した『ほぼ日手帳』
実はこの手帳、去年から気になっていた。

私が手帳を持ち歩き始めたのは、10年位前。

当時『フランクリン・プランナー』というシステム手帳が出回り始めた頃だった。

『フランクリン・プランナー』は、ビジネス上必要なタスクやスケジュール、プライベートな予定、自分の目標からアドレスまで、すべてを一つの手帳にまとめて記入できるよう設計されたものだ。

知り合いから「この手帳を使い始めて人生が180度変わった!」
と聞き、早速使い始めたのだった。
人生が180度変わると信じて・・・・・。

ところが、人の人生って、そう簡単には変わらないものだ。

私はそれ以来10年近く、手帳で人生を変えようと努力した。
「7つの習慣」や「人生は手帳で変わる」などの啓蒙本を読みあさりながら・・・・・。
でも、変わるはずがない。

なぜ変わらなかったか?
答えは簡単。
人の指図では動けなかったからなのだ。
「ああしろ!」「こうしろ!」の指示(手帳の使い方)が、楽しくないのだ。

そして数年前、「楽しく手帳を使おう!」と決め
システム手帳のリフィルを自分で作成し始めたのだ。

作っている間は、めちゃくちゃ楽しい!
「ああしよう」「こうしよう」のアイディアも、次から次に出てくる。

しかし、不思議なことに使い始めるともうひとつ楽しくないのだ。

その頃、文房具売り場のシステム手帳のコーナーに行くと、ビジネスマン風の方が沢山、ウロウロとリフィルを物色しているのをよく目にした。
「ああ、私と同じように使いやすいものを探しているんだな」と感じ、またその人数の多さにも内心驚いていた。

ちょうどその頃、スパレさんに相談したことがある。
「使いやすく、使って楽しくなるような手帳が作りたい。そういう手帳があれば売れますよ!」

でも、タイミングとは難しいもので、二人が同じ方向に向いていれば、話はどんどん進んでいくのだろうが、その時点では私の独り相撲に終わってしまった。

その後、自分用のリフィルをカスタマイズした回数は数知れず・・・・・。

それでもなぜ、気に入った手帳に仕上がらなかったかというと、手帳のサイズにも問題があった。
私が持ち歩いていたサイズは、システム手帳では一般的なコンパクトサイズ。
でも、これを持っていると、いかにも持っています的なイメージになるサイズなのだ。

ポケットサイズに変えようかなとも思ったが、それでは小さすぎる。
大きい字を書きなぐる私としては、書く面積が狭すぎるということで、それも却下。

結果として、システム手帳は普段カバンにしのばせ、手になじむ文庫本サイズのノートを別に持ち歩いていたのだ。

○覚書は即座にそのノートに乱書!
 ・読みたい本
 ・観たい映画
 ・その日気になった言葉
 ・思いついた文章
 などなど

手帳とノートの併用が2、3年続いただろうか・・・・。

そして去年の年末。
「システム手帳のリフィルが新しく改良されて店頭に出ていないだろうか?」
と、ロフトに行ったとき、『ほぼ日手帳』に出会ったのだ。

あの衝撃は今でも忘れない!
(ちょっとオーパー?)
「ああ、スパレさん、私こういう手帳が作りたかったのよ」と心の声。

サイズも好みの文庫本サイズ。
ページ数も一日一ページとしっかりあり、
ページ内のデザインも思わず開いて書きなぐりたくなるような・・・・・。

そのとき、欲しくてたまらなかったのだが、今まで使い続けてきたシステム手帳に愛着があったので、手帳を切り替えるということは、我慢した。
「でも家計簿に使おうかなぁ」と思い直して(無理やり理由をこじつけて)、即購入。
(なんだ、どうしても欲しかったんじゃん)

そして9ヶ月ちょっと。

『ほぼ日手帳』の2007年版が出ていると知ると、気になってしょうがない。
これが、今週の火曜日。
つまり、一昨日。

買うつもりは本当になかった。
「ほぼ日手帳」を超えるシステム手帳のリフィルが出ていないかなと、わざわざロフトへ・・・・・(そこらへんが複雑な心境なのよ)。

やっぱりシステム手帳用のリフィルは、目新しいものは全くなし!

当然足は『ほぼ日手帳』に向かうのだ。

「自分流の使い方がこの手帳ならできるな」と、あれこれ想像しながら30分はその場にいたかな。
今まで使い続けてきたシステム手帳に別れを告げるには、それくらいの時間が必要だった。

そして勇気を奮って、2007年版の手帳とカバーを購入。

2007年版の手帳は、今まで使っていたシステム手帳と一緒に仲良く引き出しの中でお休みいただいて、家計簿用に購入していた2006年版の手帳を、カバーの中に装着!

そしてこの手帳、不思議なことに、開いて書きなぐることが楽しい!

昔、スパレさんに言った言葉・・・。
「使いやすく、使って楽しくなるような手帳があれば、売れますよ!」
その言葉の通り、この『ほぼ日手帳』、爆発的な売上だそうだ。

ただし、最後に一言付け加えておくと・・・・、
「私には絶対こんな手帳は作れない!」

なにせ、目の付け所だけじゃあね・・・・。
詰めも何にも持ち合わせていないしね・・・・。


『ほぼ日手帳』の詳しい情報は、ほぼ日刊イトイ新聞 - ほぼ日手帳2007で、ご覧になれます。