5年前のPM10時、NHKを見ていた。
たしか「ニューステン」とかというタイトルの、新しく始まったばかりのニュース番組であったと思う。
その番組が始まった時には既にタワー1に旅客機が激突した後で、ビルから黒煙が立ち上っていた。
「ツインタワービルに旅客機が激突しました!」と黒煙を吐くビルの映像を背に、キャスターが出来事を報告していた。
私は、まさか・・・と思いながらテレビ画面を凝視していたら、
キャスターが説明をしている後ろの画像に、新しい旅客機が旋回してきた。
そしてその直後、タワー2に激突した。
その瞬間を私は見ていた。
テロリストとは、「いかに多くの人の命を奪うにはどうすればいいのか」ということを、絶えず考え続けているのであろう。
そしてその挑発に載せられて、紛争が始まる。
「人を傷つけて思い知らせる」
「傷つけた人に復習をする」
目には目を、歯には歯を・・・である。
テロリストを武力で押さえ込むということは、要するに復習に他ならない。
これがキリのない奮戦の始まりである。
はたして、当時犠牲になった人々は、いまのこの戦いを望んでいたのか・・・・と、時々考える。
当時ビルの中では、人々を助けようとして自らの命も失った人の数がとても多いと聞く。
彼らの内には、「人を助けたい・・・・」その思いだけが存在した。
それは、今の私たちに送る、とても重要なメッセージのような気がする。
そう感じるのは、私だけだろうか・・・・・。